10.01.2015

阿弥陀岳遭難事故報告書


今年2月に阿弥陀岳で起こった遭難事故の報告書が出た。



この遭難について拙ブログでも何度か取り上げた。

なぜ、阿弥陀岳から立場川側へ降りてしまったのか?
なぜ、ルートロストに気付いた時点で中岳コルへ登り返さなかったのか?
なぜ、南稜を登ったのか?
なぜ、舟山十字路へ下山せず、阿弥陀岳へ登り返したのか?
なぜ、ふたりはあの場所で発見されたのか……

報告書を何度読み返しても「なぜ?」という疑問は解消されなかった。

>遭難しているという意識が欠如していた(p32より抜粋)
今回の事故の根底にあるのはまさにこれだと思う。
では、なぜ遭難していると思わなかったのか。

>この事故はどのようにして起こったのか,なぜ起こったのか,またどうしたら二度と事故を起こさない山岳部を作れるのか(p37より抜粋)
>今後は浮かび上がった問題点を解決し,二度と事故を起こさない山岳部を作っていくことが残された部員の最大の責務であり,○○さんや○○さんの弔いとなると考えています。(p54より抜粋/個人名は伏せた)

今も彼らは「なぜ?」に向き合い、答を探し続けているのだろう。


おふたりのご冥福を心より祈ります。
報告書を作成およびお送りいただいた学習院大学山岳部の皆様には感謝いたします。




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