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4.19.2015

阿弥陀岳遭難について考える

山の仲間と阿弥陀岳の件についていろんな話をした。
お亡くなりになったことは本当に悔やまれますが、
自分なりに考えてみたいと思っています。
以下、自分(および山の仲間)用です。
もしご意見等がございましたら、よろしくお願いします。

出典◎地理空間情報ライブラリー 地理院地図3D
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.970834/138.358877 他

切り取り・合成・作図等加工


自分用シミュレーション

A 阿弥陀岳山頂から中岳のコルを目指すも、立場川側へ逸れてしまった
<回避するには>
 →山頂でコンパスをセットする
 →尾根を意識して、尾根からなるべく離れないように降りる
 →山頂とコルの標高差160mを意識して降りる
 →進行方向左手に中岳、左前方へ赤岳が見えたらおかしい(視界あれば)

B 青ナギ下付近で地図で確認するも(ルート間違えはもう少し早くから気づいていた)
  雪崩の危険から引き返さず、立場岳へ続く支尾根を目指しさらに降りた
<疑問>
 →B地点から無名峰へ続く尾根は登り返しができないのか?
  (立場岳支尾根と同等程度の斜度に感じる。登り返すの距離も短いような…)

C 南稜に合流後、阿弥陀岳へ向かった
<自分ならどう判断する?>
 →パーティに余力・余裕があり・非常食があれば登り返す可能性も
  →行者小屋にベースがあるので回収したいという気持ちが働くだろう
   →立場岳から阿弥陀岳までトレースがあれば、まずザクッと5時間と想定
   →ラッセルならば途中再ビバークも視野に入れる
    →5時間なら、立場岳9:30発ー阿弥陀岳14:30着ということになる
    →遅くとも阿弥陀岳着を15:30と設定(6時間)し、P1・2コルで3時間経過していればビバーク決定
 →南稜を降りるという選択肢は?
  →立場岳から舟山十字路まで、まずザクっと2時間を想定
   →立場岳9:30発ー舟山十字路11:30着ということになる
    →舟山十字路から美濃戸口まで1時間〜1時間30分?(美濃戸口13:00着)
     美濃戸口から行者小屋まで3時間(行者小屋16:00着)
      └→南稜下山にかなり気持ちが傾くはず───────────────┐
  中岳のコルから外れた時点で、山行に失敗したと考えられるか、認められるか。←┘
  →失敗と認めることができれば、南稜を下山するという判断が下せるだろう(はずだ)


D 阿弥陀岳山頂から中岳のコルor北陵方面ではなく、摩利支天方面へ向かった(と思われる)
<疑問>
 →わからない…


3.20.2015

初めて知った②



八ヶ岳界隈のMAPに磁北線を引こうと思って、
国土地理院のwebサイトにある「地磁気値を計算する」*で立場山付近を計算。
計算結果は「西偏6°37′」**だった。 ←①
*http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/geomag/menu_04/index.html

その後、
電子国土web(http://maps.gsi.go.jp/)の八ヶ岳付近の磁北線をONにすると
赤い斜線とともに「7.3°」**と表示された。 ←②
計算結果の値①とは異なり、拡大倍率を変えてみるも値に変化はなし。

明らかにおかしいので、
念のため国土地理院の「2010.0年度 磁気偏角一覧図」で調べてみると
八ヶ岳西部の偏角は「6.30」**となっていた。 ←③

**①③は分度秒度分秒で、②は10進法でそれぞれ表示される。
 6°30′=6.5° / 7.3°=7°18′  ←④

 
①と③はだいたい同じような値なので、たぶん6°30′の方が正しいのだろう。
しかし、なぜ②の値が異なっているのかがよく分からん。

④より、値の差は0.8°。1km先でのズレは約14mだ。←間違ってたらゴメン
そのズレを大きいと見做すか、小さいと見做すかは、見解が分かれるだろう。
個人的にはたいしたズレではないと思う。そんなシビアな地図読みなんてできないし(^_^;

国土地理院のWEBサイトによると
>国土地理院では,10年周期で磁気図や磁気偏角一覧図を作成してきました.
>現時点では,2010.0年値が最新の値になっております.
>次回からは周期を5年とし,2015.0年値を作成する予定です.
との記述も見られるので、もしかしたら、②の値は2015.0年の最新値なのかしらん?
と思ったり。


しかし、やっぱり値が異なるのは腑に落ちないというか、なんとなく気持ちが悪い。
じゃあ、分からなかったら聞いてみよう!ということで
国土地理院さんにメールをしたところ、早々にご回答をいただけました。
さらに「ブログに載せて、周知させてもよかですか?」とお伺いしたところ、
OKとのことでしたので、ご回答を抜粋して掲載します。


2.13.2015

初めて知った

風の強さについてのお話しです。
いや、違うな、風速の表記についてのお話しですな。
何年か前にも風について調べたことがあったけど
そのときはとくに疑問に思わなかったorz


2.12.2015

分からない

阿弥陀岳で遭難されたおふたりのご冥福を祈ります。


僕が知りたいのは1点のみ。
中岳のコルから、なぜ南側へ下ってしまったのか?


  <2.27追加>
出典:国土地理院ホームページ(http://maps.gsi.go.jp/#17/35.971816/138.358496)
※線、彩色、文字などを追加
上のマップでは、発見場所の第2ルンゼを「広河原第2ルンゼ」と仮定している
赤点線は推定ルート(概念)
赤実線は(中岳のコル矢印から時計回りに)
・中岳のコルから中岳沢(行者小屋)へ向かうルート
・阿弥陀岳南陵を舟山十字路へ向かうルート
・阿弥陀岳から中岳のコルへ向かうルート

<3つの分岐点>
1 中岳のコル
  北側へ降りると行者小屋へ、または、中岳を経由して文三郎尾根から下山できる
  →南側へ降りた(事実)

2 阿弥陀岳南陵
  南陵の稜線に上がり、南側へ向かえば舟山十字路方面へ下山できる
  →南陵から阿弥陀岳方面へ登り返した(推定)

3 阿弥陀岳山頂
  山頂から東側へ向かえば中岳のコルへ
  →山頂から西へ、御小屋尾根方面へ向かった(推定)


<追加部分終わり>





中岳側から阿弥陀岳方面を望む(写真は自分の過去の山行ph)


上記の写真のように(北側が行者小屋へ向かう斜面)、
晴れていれば誤って南側へ下ってしまうことは、まずありえない。
中岳のコルからの下山方向は、北側の沢筋か、南側の沢筋の2方向のみ。
しかも、真逆の方向だ。
※沢は雪崩ウンヌン、ということはここでは考えない。


僕なりに頭の中を整理してみる。
1 中岳のコルからの下山時、晴れていなかったと仮定
2 ホワイトアウトしていて方角が分からなければ、コンパスで確認するはず
3 コンパスで確認したら、まず下山方向を間違えるはずがない
4 だとすると、コンパスで確認せずに誤った方向へ下山した可能性がある
5 では、なぜコンパスで下山方向を確認しなかったのか
6 つまり、コンパスで確認するまでもなかったからではないか
と推察。

「コンパスで確認するまでもなかった」のだと仮定すると、
考えられるのは「勘違い」「思い込み」だろう。つまり「凡ミス」だ。
冷静な状態ではありえない凡ミスは
登山者に限らず、いつ、どこで、誰にでも起こりうることだ。
では、どうすれば凡ミスを減らすことができるのだろう。
僕はそこに一番興味がある。

以上はすべて僕の頭の中でのシミュレーションに過ぎないので、今後の報告を待ちたい。
当然ながら、亡くなった方々、残された方々を鞭打つつもりはない。


※<追記>
想像の域をまったく出ないが、
中岳のコルで休憩したのではないか、と。
で、休憩後に下山を再開した際、何の疑いもなく南側へ向かったのでは、と。

「方向が分からない」ということを自覚していれば、当然コンパスを出しただろう。
「自覚していない」ことが問題であり、自覚していない事柄に対処するのは難しいだろう。

・休憩後の再出発の際は、必ずコンパスで方向を確認する
と、自分のなかでルール化すればよい。
事の経緯はまだ分からないが、分からないなりにも教訓を得ることはできると思う。